VOL.9 | 「FAITH」 / ジョージマイケル |
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2001.04.12 | |||
text by | |||
西弟 |
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先月、スポーツ新聞なんかで話題にもなりましたが、ジョージマイケルがQUEENに加入するんだとか、ニューアルバムに参加するんだとか。
たしかに「美少年好きつながり」という意味では適役ではありますが...。
そんなわけで、今回はそのジョージマイケルを取り上げてみました。 で、選んだのがこのアルバム。 っつうか、実はこのアルバムしか持ってないんですけどね。 このアルバムは、浪人時代、予備校の帰りにレンタル屋で借りまくっていたCDの中の一枚です。 その他にはU2とか、ティアーズ・フォー・フィアーズなんかも借りてました。 思い出すと時代を感じますね。 このジョージマイケル、言わずとしれたイギリスのアイドル・デュオ「WHAM!」の片割れです。 もう片っぽは、どこいったんでしょう? 「ベストヒットUSA」でWHAM!を見ていたときには、「ふーん」って感じで、ほとんど興味もなかっったんで、解散のときにも、「ああ、そうなのね」ぐらいの感想しか持っていませんでした。で、解散後一発目のソロアルバムであるこの「FAITH」も、「売れてるみたいだし、いっちょ聴いてみるか。」ぐらいの軽い気持ちで借りてみたんですけど、一度聴いてシビレてしまい、その後1ヶ月ほどは私のパワープレイになってしまいました。 楽曲的にはジャズもどきあり、サンプリングありという、なんの統一感もないアルバムなんですが、その根底にあるのは、「かっこいい曲を作るぜ!」というジョージの貪欲さです。、「アーティストって言うのは、恥知らずじゃなきゃいかん!」という哲学を持っている私(実践できてるかどうかはまた別の話)としては、こういう「ウケるためならなんでもやるぜー!」的な姿勢にはとっても惹かれるのですよ。 それから忘れちゃいけないのが「エロ」。 なんつっても3曲目は「I WANT YOUR SEX」ですよ。 しかも「パート1&パート2」と続いた後、最後でさらにアレンジ変えて「パート3」までやってます。よっぽど欲しいんですね。 こういう「青年期特有の狂おしいほどの性衝動」を前面に出したミュージシャンとしては、日本人には「岡村靖幸」がいますね。 もちろん私、彼も大好きです。 でもプリンスはちょっと年期入っちゃってるんでパスしたいところですが。 好きな曲としては、タイトル曲「FAITH」のスカスカっぷり、「KISSING A FOOL」のベタ甘さがとってもグー! ちなみにジョージマイケル、1963年生まれですから、このアルバム発表時は若干24歳!ああ、オレは長生きしすぎたよ。 |
VOL.4 | E.Z.O / E.Z.O |
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2001.02.08 | |||
text by | VDR-1343(オリジナル) VICL-2072 (再発廉価版) |
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西弟 |
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はい、西弟です。JUNが多忙のため、急遽私に順番が回って来ちゃってどうしたものやら。で、選んでみたのがこれ。ヘビーメタルです。いや、別にギャグで選んだ訳じゃなくて。いまでこそ、渋めの曲をやってますけど、私、もともとヘビメタ出身ですから。 この人たち、もともとは「フラットバッカー(以下F.B.)」と言う、スラッシュメタルのバンドをやっていました。当時高校生で、まだベースを弾き始める前だった私は、深夜のプロモーションビデオ番組で初めて彼らを知りまして、「うわー、かっこいいなあ、この兄ちゃんたち(頭は悪そうだけど)」と、単純に喜んでいました。そのF.B.も、それはそれで結構好きだったりするのですが、いかんせん歌詞が「きょーだいなぁー、ぶたーがとつじょぉー、おまえのカビはえたみみもとでー」みたいな感じだったんで、ちょっと恥ずかしいなあと。 それからしばらくして、彼らは「世界進出」を狙って、アメリカに渡ります。そこで「KISS」のベーシスト「ジーンシモンズ(ベロの長いオヤジ)」に見いだされてE.Z.Oと名前を変え、再デビュー。「E.Z.O」は、そのファーストアルバムです。 CDの帯には「隠れて何をしてたんだ。」っていうコピーと「全世界同時発売!!」というアオリ文句。中身は全部英語詞です。歌詞カードに日本語訳が書いてないんで細かくはわかりませんが、とりあえず「PIG」って単語は入ってないんで、巨大な豚の事は歌ってないみたいです。 プロデュースも前述のジーンシモンズ(時々ステージで血を吐くおやじ)なので、F.B.の頃に比べると、ミドルテンポの「ヘビー」な曲が多く、ボーカルもシャウトは押さえ目、ギターの「意味のない早弾き」も影を潜め、全体的にダークな雰囲気が漂っています。特に1曲目の「HOUSE OF 1,000 PLEASURES」の重いリフは身震いするほどかっこいいです(最後の曲「DESIREE」のみ、F.B.時代の曲のセルフカバーなんで、スラッシュ)。 「おおー、日本人でもここまでできるのかー」と感動していたのですが、セカンドの「FIRE FIRE」では、なにを間違えたか「中途半端なL.A.メタル」みたいなことになってしまい、いつのまにやら流れ解散。ボーカルのMASAKIとドラムスのHIROは、その後「LOUDNESS」に加入します。残りの二人は今頃何をしているのやら? というわけで、「祝・KISS来日(ライブ見に行っちゃうもんね)」と「祝・ラウドネス、オリジナルメンバーで復活(MASAKIとHIROはクビ)」っていう意味も込めて、こんな「OLD CROW」のジャンルとはかけ離れたアルバムをおすすめしてみましたが、こんなんでいいのかなあ?だいいち、読み返してみると、あんまり「おすすめ」してないみたいだぞ。 |
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